※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
新年の折、真里亞は衣装を纏い、輝星院アルネの従者として元老院の新年会に参加する。 約束の時間は間もなくといった所で、彼女の主人は『退屈』を理由に席を立ち、真里亞の背中をそっと押す。 そのとき、主人の唇は笑みを湛え「遊びに行きなさい」と呟いた。 彼女は晴着の帯を一撫でして、大切な首輪を手に取る。 日は傾いているが、きっと間に合う…… そう信じて、彼女はこっそりと『ご主人様』と呼ぶ男の下へと駆けていった。
全てにおいて、真里亞は輝星院アルネを優先させてきた。 それこそが主への忠誠の証であり、自らの意思だと考えていた。 しかし今日は、親しく優しい男のもとに駆けている。 真里亞は一歩足を進める度に、主人の顔を思い出した。 それらは今も輝星院アルネのものに変わりない…… それでもちらつく影があり、彼女の心は踊っていた。 大好きなものが二つもあって、幸せで、たまらなく嬉しくなってしまう。 そんな、初めての喜びを真里亞は噛み締めている。
輝星院アルネはいつか「自分だけの目的を見つけること」を真里亞に命じた。 代々従者として仕えていた家系に生まれ、自我の芽生えとともに教育を施された彼女にとって、それは途方もなく難しい命令だった。 しかし、今の彼女なら、その意味が分かる。 真里亞にはいくつかの選択肢があった。 そして無意識のうちに、目的は自分の中にあった。 それは、自分の信じた輝きに尽くし、共にいるという単純な願い。
エナジー浸食の影響は確実に真里亞の意思を純化していく。 大部分の意識をエナジーによって焼き切ってしまった彼女は、自身に信じるものを失った。 だから、進むべき道標を二つの星に委ねた。 輝かしい星と、温かく寄り添う星―― 彼女の引く弓は敬愛する主と愛しい男の敵にのみ狙いを定め、雷光は道を照らし、矢は暗闇を切り裂く。 決意と共に牙を研いだ猟犬に迷いはない。 人生を捧げるに値する人の道を共に歩く…… それは"自らが決断し、信じた道筋"に他ならないのだから。
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