天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

錬成術師登録名『エル・ムル・フュール』。
タナトスの統治から救われた異世界『開放都市』の人間であり、アルケミーの技術協力により練成術師としての能力を獲得する。
戦後に崩壊した『開放都市』の復興を目指す臨時議会『レメトゲン』の一員であり、現在はアルケミーとの交易管理に携わっている。
彼女の名前は偽名であり、本名に関しては異世界の信仰上の理由から公開されていない。

現在、エルは開放都市の外交官としてアルケミーに滞在している。
彼女の主な業務は崩壊した開放都市の復興に必要な人員の誘致と対価の提示だが、開放都市とアルケミーを繋ぐゲートを
恒常的に維持する技術の確立は難航しており、特異錬成術師の立ち会いの元、限界圧縮された異界資源を小型輸送船によって
運搬するのが限界となっている。
その為、彼女たちが提示するのは純粋戦力としての人員が主でだった。そして、エル自身も、アルケミーに貸与された『対価』のひとつに過ぎない

エルは『敗北者の世界』にて、タナトスに抵抗する組織の一員だった。貴族階級の大部分がタナトスに従属し
国民をエナジーを抽出するための工場の部品として捧げる中で、彼女は最後まで抵抗を続けていた。
それは偏に、伯爵の地位に誇りを持っていた彼女の意地だった。
そして、『開放都市』が事実上の植民地と化した今、タナトスによる支配から開放された彼女が戦うべき相手は
意志の感じられないタナトス以上に強大な敵へと姿を変えた。

相応しき主の元、相応しき地位に――異形化により力を得たエルは強い復権欲求に支配されており、表面上は冷静な笑みを讃えつつ
その心は現在の支配者であるヘルメス、ひいてはアルケミーの全人員に敵意を抱いている。
しかし、そのような状態でありながらも、彼女のエナジー受容体は軽度の侵食症状を発症するのみに留まっていた。
エルの暴走する思想は単純に戦争と敗北が幼かった彼女に残した傷に他ならず、それ故に救い難い。
果てのない闘争は彼女の心身を確実に消耗させながら、長い時間をかけて壊していく。