天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

錬成術師登録名『リーン・ウォーロック』。
タナトスにより支配され、特異錬成術師率いる錬成術師部隊により救われた異世界『開放都市』の錬成術師。
彼女は『リヴァル・ファー』と名付けられた『竜』に付き従い、突如としてアルケミーに渡来してきた。
竜は開放都市の経典に存在する神の国『ルキフゲ・ロフォカレ』の使者とされており、彼女はそれを祀る司祭を務めている。

リーンは異世界の開放都市においても異色を放つ存在だった。
タナトスによる支配から開放都市が救われた後に作成された『生存者名簿』にはその名が記載されておらず、
『戦死者名簿』にも彼女の名は存在しない。
タナトスとの戦争によって崩壊した戸籍データの復元がなされるまで、彼女の身元を証明するものは何ひとつない。
唯一、開放都市の宗教に関する信仰心だけが、彼女が異世界人であることを証明している。

竜の司祭であるリーンは何らかの決意を秘めてアルケミーへと渡ってきたのだが、その意味を重く捉えているものは少ない。
現在、開放都市の王族は全て姿を消し、タナトスと癒着して生にしがみついていた悪徳の貴族は処断された。
その為、『竜』が多くの人の前に姿を現す意味が正しく民に伝わっていないためである。
なお、『サタナキア』と呼ばれる地の信仰では、『竜』は天界から王を選定するために遣わされた『使者』であるとされているのだが、
彼女の真意は未だ明かされていない。

リーンは長い間、サタナキアの大地で眠りに就いていた。
本来の彼女は『リヴァル・ファー』の名を持つ盗賊の娘であり、親の罪を背負って絞首刑に処されたと記されている。
しかし、彼女は天上界の竜である『■■■■』に見初められ、信仰に基づく『魂の名』を交換し、蘇生された。
神の遣いである竜が人間と名前を交換することは神を穢す行為とされ、それは人が神に等しい存在へと変質する意味を持つ。
以降、彼女は王の選定者を名乗り、開放都市の歴史から姿を消した。
その間、百年の歴史を記す国民管理資料に彼女の名が記された形跡はない。