※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
子供の頃から、定食屋を営んでいる両親が作ってくれる美味しい料理を食べるのが幸せだった。 温かい食卓があれば、それだけで満ち足りていた。 だから舞歌も、その幸せをたくさんの人に知ってほしくて料理を作り始めた。 そして自分にアルケミストとしての才覚があると知った彼女は、未知なる食材を求めて新しい天地に飛び込んだ。 けれど本当はそんなもの建前の一つでしかなく・・・・・・本当は、食事一つすら安心して取れない人がいる現実を変えたかった。
美味しいものを食べてみたい。 美味しいものを食べて欲しい。 そんなささやかな願いを胸に抱きながら戦ってきた舞歌。 だが、錬成術師の宿命は彼女の未来を暗闇に包み込む。 彼女が発症した浸食症状『味覚』を失っていくこと・・・・・・どんな料理を食べようと味が分からない。 料理を作ろうにも味見一つできない・・・・・・夢を砕かれ、それでも舞歌は笑う。 大切な人を心配させたくないから・・・・・・その人の笑顔を、曇らせる事だけは、したくないから。
ハロウィンには楽しい思い出ばかりある。 美味しいお菓子がたくさん食べられる日。たくさんの笑顔があふれる日。 けれど今の舞歌には、そんな喜びを、誰かと共有することができない。 カボチャの甘味も、もう思い出すことはできない。 賑やかなアルケミーの街並みを歩く彼女の胸が、チクリと微かな痛みを訴える。 俯いてしまいそうになったその時、ふと、隣を歩く大切な人の手が、彼女の手を握りしめた。 その感触に舞歌は顔を上げ、笑顔を見せる。 そして思う、この人の傍にずっといたい、と。
大切な人の傍らで、その人の笑顔を見つめて、舞歌は思い出す。 自分は、誰もが温かい食卓で、美味しい料理を食べて笑顔になる・・・・・・そんな未来を思い描いていたのだと。 自分が美味しい料理を作れなくても、きっと別の形で力になることはできる。 どうしても、ほんの少しだけ残念な気持ちは残ってしまうけれど・・・・・・そんな未来を掴めれば、それ以上に嬉しいことなんてない。 だから舞歌は戦いに背を向けることはない。 大切な人と一緒に、未来を切り開いていく。
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