※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
とある真夏日、真里亞は主人である輝星院アルネと共に海辺へと足を運んだ。 真里亞は持参した浮き輪に空気を入れながら、パラソルの下で日焼け止めを塗っているアルネの横顔を盗み見る。 主人の水着姿を見たのは、ずっと昔に輝星院の邸宅にある大きなプールで遊んで以来久しぶりのことだった。 いつだって優雅で美しい主人の姿を見つめていると、不意に誰かに声をかけられる。 それは、彼女が「ご主人様」と呼び慕っている男性の声で――。
「ご主人様」と呼び慕っている男性と、海へやってきた真里亜。彼女の元気な声が海岸中に響き渡る。 はしゃいだ様子で「これから何をするか」彼と話していると、パラソルの下にいた輝星院アルネが柔らかい笑みを浮かべて手招きをした。 「異世界の海を二人でパトロールして来なさい」というアルネの命に、真里亜は元気良く頷く。 「二人で遊んできなさい」という意味が含まれていることに、素直な彼女は気づいていない。 温かく送り出してくれる主人に手を振り、真里亜は彼と並んで砂浜を歩きだした。
海岸のパトロール途中、「ご主人様」とはぐれた真里亞は一人海岸の果てまできてしまう。 元の道を戻ろうとすると、突然雨が降り出して――近くの岩場へ逃げ込んだ彼女の頭によぎるのは、幼き日の記憶。 侵食症状により、欠落している記憶の中でも強く輝くのは、今日と同じように迷子になりアルネが迎えにきてくれた思い出だった。 優しい主人はいつだって彼女のことを思い、手を差し伸べてくれる。 その優しい手の平の感触を思い出すと、彼女の頬は幸せそうに緩み……いつの間にか、雨への憂鬱も吹っ飛んでいた。
突如海辺を襲った大雨の中、迷子になった真里亜を迎えにきたのは、輝星院アルネともう一人……「ご主人様」と呼び慕っている男性だった。 二人に手を差し出されて、真里亜は眩しい笑顔を浮かべてその手を掴む。胸に湧きあがる温かい気持ちを言葉にすると、彼女は「大好き!」と叫んでいた。 エナジー侵食により記憶が褪せていく中、二人に向けた「信頼」と「愛情」はいつだって新鮮で、美しく色づいている。 左手と右手で捕まえたこの二つの幸せを離さずにいれば、彼女はこれからも真っすぐに生きていけるだろう。
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