※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
人々に与えられた神の愛--ベルの持つ魂の名は、第二世 界の神と呼ばれる存在が生み出したものの中でも特別なも のだった。奇跡が存在するサタナキアですら、他者を治療 するエナジーは唯一無二の者であり、人知の及ばぬ力を宿 している。しかし、彼女が人々に愛されるのはその力によ るものではない。ベルは母のような愛情を分け隔てなく他 者に示し、文字通り身を削って尽くしてきた。故に、今回 のウェディングイベントの花嫁役に選ばれたことを喜ぶ声 は開放都市の移民のみに留まらず、多くの錬成術師からも 心からの祝福を向けられている。
ウェディングイベントを控えた早朝。ベルはベッドの上で ぼんやりと天井を見つめていた。度重なる戦闘によってエ ナジーが枯渇し、再発した左半身の麻痺と糖代謝異常の症 状は彼女が沈み込んだ純白のシーツに腐った果実のような 臭いを染みつかせていく。せっかくの奇跡のような時間を 台無しにしてしまった――ベルは微笑みながら目を閉じ る。涙は音もなく白い頬を滑り、シーツに落ちた。その瞬 間、小さく笑う声と共に、神聖な気配が部屋の中を満たす ……そこには純白の翼を背負う神"崇高なる主"の姿があっ た。
祝福された日に、神の愛はいくつかの犠牲をもって奇跡を もたらす。神の指先からは淡い光と共に、彼女がよく知る 大切な男のエナジーの温かい光が瞬いていた。ベルは夢見 心地で、腐りかけた半身が光に包まれていくのを見下ろ し、懐かしい神聖な気配に身を委ねる。そして、夢のよう な時間が終わって目が覚めた時、ベルの半身は以前と変わ らない様子で動き、純白のシーツはいくつかの花の香りに 包まれていた。ベルは奇跡を示す白い羽を胸に抱き、神に 祈る。Ba'al、貴女の願うままに『――ぼくは、曇りなく幸 せを甘受いたします』
古代サタナキア国では、法皇アザエルが神の与える奇跡を 民に伝え、時に人々は神の起す奇跡を目の当たりにしてき た。その時『バエル・ゼブル』はとある名前を持つアバタ ーをもって下界に降臨し、深き愛を全ての命あるモノに示 した。そして、現在も『ブエル』の名は歪まず、神の示し た愛を体現して生きている。身を削り他者を癒し、罪人す らも差別なく慈愛を向けるベルは、Ba'alの翼の名残を受け て天使の眷属ともいえる力を示し、神様の"お気に入り"か ら決して歪まぬ強き意思をもって、愛する主人の求める世 界を実現する。
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