※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
_ _ 練成術師登録名『キンジョウ・カナミ』。 十年前の大襲撃の際、まともな防衛線力を持たなかったせいで墜落寸前まで追い詰められた地方都市から救出された彼女は、後に火借持家へと引き取られて姫巫女である理央の傍仕えとなった。 自分を拾ってくれた火借持家に対し大恩を感じており、「なんとしても理央を立派な巫女にしなくては」という使命感を胸に抱いている。 また、大襲撃の際に自分を救ってくれた練成術師に対しても深く感謝しており、毎月初めにビデオレターを送っている。
_ _ 十年前の大襲撃以前、多くの空中都市にまともな防衛機構は存在していなかった。 せいぜいが治安維持に必要な最低限の防衛力の保持に留まり、一部、資源に貧困し他都市と抗争を繰り返す都市や、そういった問題行為を行う都市の周辺都市では多少の防衛・迎撃機構が存在したが、それはあくまで対人のものであり、タナトスの大襲撃において大きな効果を発揮することはなかった。 かなみの暮らしていた都市は抗争とは無縁で、外敵への抵抗手段などほぼ保有していなかった。 だからこそ……彼女の都市は、墜落寸前まで追い詰められてしまった。
_ _ 十年前の災厄の日。 侵略してきた無数のタナトスを前に、かなみの暮らす都市は一方的に蹂躙された。 彼女が気づいた時、空は紅蓮に包まれ、辺りには瓦礫の山が広がっていた。 そんな中、残酷すぎる現実を受け入れられず呆けていたかなみの手を引くのは一人の練成術師だった。 自分のものではない血で全身を汚した彼女は大声をあげながら泣きじゃくり、それでもかなみの手を放すまいときつく握りしめる。 彼女が壊滅した救援部隊の最後の生き残りだとかなみが知ったのは、全てが終わり入院した病院のベッドの上でのことだった。
_ _ 人が空での歴史を紡ぎ始めて二百年。 少なくない問題があり、空という資源の限られた生活圏において避けられない人同士の争いも多くあった。 しかし、タナトスという敵が現れて、皮肉にも人同士の争いが収まった。 少なからず、それを喜ぶ声がある。 そんな声を聴くたびに、かなみは思う。 どれほどの犠牲があり、どれほどの人が心に深い傷を負ったか……それを軽視する者への怒りに、時折身体が突き動かされそうになる。 死者を、犠牲者を忘れる者など、いっそ――かなみの胸の中で、そんな激しい感情が、日に日に大きくなっていく。
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