※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。 ※LS2の解放に解放結晶を1個消費します。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
寂静都市の暗闇に生きてきたセシリアにとって、クリスマ スの喧騒など自分には似つかわしくないもので、関わるこ となどないものだと思っていた。それがいま、旧時代より 伝わる聖者の衣装を身に着け、喧騒を眺めている。どうし てこんなことになったのかと考えるたびに、彼女の唇から は小さなため息が漏れる。それでも、衣装がサンタの服そ のものではないのはセシリアなりの拘りであった。自分の これまでの行いは、決して聖者のそれではないから。それ でも、背後から待ち望んでいた声が聞こえた瞬間、セシリ アの表情には柔和な微笑が浮かんでいた。
クルーエルの諜報部隊『見聞の矢』の部隊長であるセシリ アは、その任務内容から、これまで衆目に触れることを厭 うように生きてきた。そんな彼女が、クリスマスという一 大イベントに黒いサンタ複で着飾って現れたことを驚く者 は、少なくなかった。セシリア自身は自らの変化を自覚し ながらも、自分を誘ってくれた"彼"の傍に寄り添う。視力 の低下を大義名分として繋いだ手から伝わるぬくもりを大 切に感じながら、彼と共に人々の喧騒の中へと歩み寄って いく姿は、アルケミーにくる以前のセシリアからは想像で きないと、元同僚は語っていた。
セシリアをクリスマスイベントに誘った人物は、彼女に赤 いサンタ服を勧め、準備してあったそれを彼女に渡してい た。しかし、セシリアはそれを荷物の底へと仕舞う。自分 たちクルーエルが行ってきた汚れ仕事は、決して聖者と呼 ばれる者に相応しいものではないから。そして考える。彼 の希望に沿いながらも、自分に相応しい衣装がないものか と。悩みながらアルケミーのデータベースにアクセスした セシリアを待っていたのは、悪い子供に悪戯をするという 黒いサンタクロースの都市伝説だった
セシリアにとって。見えるものは彼の姿だけで、はっきり と感じることが出来るのも彼のぬくもりや声だけのはずだ った。だが、彼に誘われたクリスマスイベントの会場で、 セシリアは朧げながらも確かな熱を感じる。誰がそこにい るのかもわからない。けれどその熱は。この夜を楽しむ人 々の感情の集合となってセシリアをも包む。そのことに戸 惑いながら彼の顔を見上げると、愛する人は、いつもと同 じ得意げな表情を浮かべていた。セシリアは自らの身体が 次第に熱を増していくのを感じながら、彼と繋いでいた手 の力を少しだけ強くするのだった
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