※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
MAPイベント「怜悧なる水底の偽星」の報酬ユニット
※ネタバレ注意
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一度、彼女は全てを失った。ひと筋の日の光さえ差し込まない暗い場所に閉じ込められ、実験体として過ごす灰色の日々で毎夜夢に見るのは、『朝霧花蓮』が全てを失った瞬間の記憶。 煉獄の炎が身を焼き、命が灰と化していく激痛の中で『彼女』の脳裏をよぎったのは、不器用な親友の姿だった。 あの子は悲しみ、自分を責めてしまうだろうか----そんな想いを最後に意識は途絶え、カレンは目を覚ます。その頬を煌めく雫が伝い落ちていく。
_ _ 朝霧カレンとして初めて目にした太陽は、目を焼きそうなほど眩しく、とても温かかった。 多くを諦め、凍てついていた心はゆっくりと溶け始めて、自分を闇に繋ぎとめていた鎖も、今はもうない。 全てを一度失った『彼女』が願うのは、置き去りにしてしまった親友のこと。 今すぐに会いに行きたい。たくさんの言葉を交わしたい。けれど、今の自分に、そんな権利があるのだろうか? きっと今の自分は、親友が望む『私』とは違う。それでも込み上げる想いは抑えられなくて---- 彼女は躊躇いを振り切るように、一歩を踏み出した。
カレンは、大切な人を置き去りにした過ちを二度と繰り返さない為に、力を求めて過酷な訓練を自らに課した。 そんな彼女を支えるのは懐かしい友人たち。彼女たちと共に過ごす時間に幸せを感じると同時に、だからこそ共にいられなかった時間に隔たりも感じる。 自分が時の流れに取り残されたことを寂しいと感じることがあれば、辛い時に友の助けになれなかったという悔いも込み上げる。 だからこそ、これからは友と寄り添い戦おうと彼女は強く決意する。 それこそが『全て』を失った自分が、それでもなおここにいる意味なのだと信じている。
_ _ かけがえのない仲間たちと過ごす幸福な日々の中でも時折、思い出す。業火に呑まれ意識が途絶えた死の記憶。 直後、冷たい培養液の中をたゆたう感覚に混乱し、分厚いガラスを必死に叩いた。何故生きているのか――自分は一体、何なのか。 今はもう見つけている。胡蝶の夢などという今にも消えそうなものではない。再び友と巡り合う為――そして、大切なものを守る為に 『朝霧花蓮』の記憶を抱いて生まれたひとりの人間。朝霧カレンなのだと。
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