異界資源『Deus ex machina』。第四異世界にて人間を管理していた『終焉装置』の崩壊した人格プログラムのバックアップデータをインストールした生体アンドロイド。機械が初めて獲得した心である『人間の苦しみと恨みの全て』を学習した彼女の人工知能は、自責の念により自己崩壊を引き起こし、断続的に精神的苦痛を受けなければ生命維持機能が緩やかに停止してしまう状態となっている。それは、終焉装置が自らに課した『終身刑一処』のひとつの形であり、無知に狂わされた機械が自分へ課した戒めにして、悲痛な懺悔の方法だった。
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