※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
_ _ 元旦の日、白煌都市に迎えられた特異練成術師に付き従う マルコは異様な雰囲気を放っていた。出会う貴族たちを鋭 い眼光で睥睨するその姿は、第二世界に存在した『サタナ キア国』で畏れられた魔剣狼侯爵そのものだった。主に甘 言が向けられれば、彼女は即座に短く鋭い言葉で切り返す 。この尊きお方を安く見るのであれば、相応の報いを覚悟 しろ--マルコ=シェスカ・メルグリフォンの名を告げた 彼女は貴族の心を取り戻し、愚かな悪意から最愛の主を護 ろうと奮起する……冷淡な彼女の言葉は、愛する主と二人 きりになるまでは収まりはしない。
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元旦を前にしてマルコは敬愛する主の前に立った--背筋 を正す彼女は晴れ着姿でありつつも凛として立ち、穏やか な笑みを湛えている。普段と異なるマルコの様相に戸惑う 一行に対して、彼女に同行した開放都市の元貴族たちは神 妙な顔をして答えた--『貴族たちのお相手は、マルコ様 にお任せください』『もしもマルちゃんが白煌の貴族を殴 り飛ばしたら、開放都市が責任をとるからね』『たぶん殺 さないとは思うのだ』--その姿は過去に在った貴族令嬢 としてのマルコの姿であり、日常的には見せられることの ない苛烈な一面だった。
サタナキアがタナトスに支配される前、マルコの世界には 神が在った。人間は元より善として生まれ、悪は後から生 じるものだった。故に、彼女は《忠義と粛清の剣》として 気高く生きることが出来た。しかし、神亡き世界に生まれ としても、彼女は変わらず生きただろう。傷付けなけなけ れば救えない民がいるのなら、傷付けず救うための力を求 め、奇跡が必要ならば、神にすらなろうと驕っただろう。 マルコシエスの名は無辜の命を護る為に生み出された尊き 血であり、粛清の刃は自らの心にも向けられた彼女の矜持 なのだから。
侯爵として生きた『シェスカ』であれば、白煌都市の貴族 を粛清することを善とした。しかし、異世界で出会った最 愛の男の隣では、マルコは過去にはなかった光を求めてし まう。誰も死なない革命、奇跡のような救済。そんな希望 は、この世界には在り得ない。しかし、主の周りに集った 若き令嬢たちを見ていると、在り得ないことではないのだ と感じられた。マルコシエスは理想の為に鍛え上げられた 刃。その剣は今、この世界にある。もしも理想を為そうと する人が傍にあるのなら、彼女は彼が救えたいものを全て 救う為、その身の全てを以て尽くすだろう。
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-- 2019-01-03 (木) 02:52:51
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