※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
錬成術師登録名『セレーネ・シュヴァルツェ』は寂静都市 から派遣された錬成術師。彼女に付属した旧時代の遺物『 グリモア』は古式錬成術が取り入れられた兵器であり、そ の内部データの多くがブラックボックス化していて現代の 技術で解析を試みても謎ばかりである。寂静都市でも独自 に研究が進んでいたようだが、そのデータは秘匿されてい る。当然、彼女のデータも白紙同然のまま、アルケミーの 所属となった。まるで説明書の無い破壊兵器を送り付けら れたようなものだ。人の心を奪う悪夢の遺物……そんなも の、私の研究局には必要ないというのに。
戦技錬成術師評価C。錬成術師登録試験を『合格基準値ち ょうど』で通過した彼女の錬成術行使には大幅に出力を抑 えた形跡が見られる。しかし、グリモアの持つ特性を考慮 すれば、彼女に戦闘以外で錬成術を行使をさせることが非 生産的であるかは明らかだ。計測後、研究室の前で呆然と 佇む彼女を発見した。月明かりの下に立つ姿を見て、不覚 にも人形のようだと思ってしまった。猛省しなければなら ない。彼女を人として扱わないようでは寂静都市の人間と 何も変わらないのだから。
戦技錬成術師評価B。今回も昇格基準値ぴったりの記録を 出した彼女は着実に評価を上げている。今日は初めて、彼 女と事務外の対話を試みた。喋り慣れていないたどたどし い口調で、グリモアに関する説明を受ける。兵器として扱 われてきた彼女には、それしか話題が無いようだった。最 後に、私から好物を訪ねると、意外なことに返答があっ た。数字パズル、と。それならば私物がいくつかある。次 回の訓練実施時に渡すのもいいかもしれない。
戦技錬成術師評価A。今回の昇格試験で、彼女は規定ライ ンを大幅に上回る成績を記録する。試験の後、彼女は研究 局の人員の顔を一人ずつ見て回っていた。その度に、彼女 の頬が安堵に綻んでいゆく。私には彼女が失ったものが分 からない。ただ、こちらを見て瞳を揺らす彼女の姿が目蓋 の裏に焼き付いている。再度対話を試み、好物を聞き出す ことに成功。パズル雑誌を渡すと礼を告げて来たので、子 供のように頭を撫でてしまった。
錬成術師評価S。秘匿名『月后』。近隣空域の航空船のタ ナトス襲撃に際して、彼女は全乗組員を無傷で救出。その 際の戦闘データは類を見ないエナジー出力を記録し、評価 Sを獲得した。しかし、規格外の出力に対し『代償』が支 払われたことは明白である。彼女は教えてくれなかった が、私が何度目かとなる自己紹介をするときに、彼女の目 から涙が落ちたのが分かった。彼女は兵器でもなければ人 形でもない。人を慈しみ、心を捧げる守護者。彼女がヒト であると、この私が保証する。
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