※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
ミザリー・フェネクスはこの世に存在するほとんどの事象 と同じく、夏も――そして海も嫌いだった。ほとんど敵意 に近い感情を抱いている冬よりはマシだが、うだるような 暑さも、泳ぐとベタベタする海水も、音ばかり五月蠅くて よく見えない花火も、タネばかり多くて水っぽいスイカ も、あまったるいトロビカルドリンクも嫌い。もっという なら、夏だからというくだらない理由で馬鹿騒ぎする単細 胞どもが、跡形もなく燃やし尽くして欲しいくらいに大嫌 いだった。
バカンスの招待状が届いたときも、中身を読むまでもなく 彼女は断るつもりでいた。そもそも公的なバカンスという 時点で胡散臭く感じていた。これまで何度か休暇という名 目でバカンスに行かされたことはあったが、一度として何 も起こらずのんびりと過ごせたことなどない。むしろ彼女 は、バカンスという風習自体を燃やし尽くすべきだとすら 考えていた。しかし念のためにと開封し、招待客の名簿を 何の気なしに見ていると――何番目かに、あの特異錬成術 ←「術士」原文ママ 士の名を見つけた
どういうバカンスなのかと、改めて招待状を読み込むミザ リー・フェネクス。しかしその内容は、予想していた以上 に胡散臭かった。レジャー施設やショッピングモールな ど、充実した設備を謳っているのになぜか宿泊施設の記述 がない。さらには、やたらと大仰な表現で"安全"であるこ とを何度も訴えかけている。――嫌な予感しかしない。ぜ ったいに関わり合いたくない、そして巻き込まれたくない バカンス。しかし逡巡の末、結局彼女は参加することにし た。
バカンスの舞台は、楽園リゾート"エリシウム"という名だ った。到着するなり水着を選ぶように言われたが、興味が なかったので適当なものを選んで貰うことにする。しかし ――いざ身につけてみると、なぜだか心が高揚してくるの を感じた。カップにプリントされていたキャラクターに惹 かれて買ったトロビカルドリンクも、まぶしい太陽の下だ と思っていたほど悪くない。しばらく夏の雰囲気を堪能し た後、ミザリー・フェネクスは特異錬成術師達が宿泊して いるという森の中へと歩き出した。
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