※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
白煌都市の"勝利の剣"であったノアは、アルケミーでの出 会いや触れ合いを通して、本当の戦う理由を見出した。大 切な仲間、そして大好きな人を守るために戦う――物心つ いてから自らを"剣"と定義していた彼女がその理由を見つ けたとき、その光は自らの傷さえも輝かせるほど強く、大 きなものとなった。そして今、"大切な人たちのための勝 利の剣"は、愛らしい和装に身を包み、魂を慰撫する鎮魂 祭の会場で、愛する"彼"を待っていた。
白煌都市は、自分たちの文化を頑なに守ろうとする都市で あり、ゆえに外の文化については知らない者が多い。その ため、ノアが浴衣という衣装を知ったのはアルケミーに来 てしばらく経ってからだった。そして、自らが浴衣を着る のは今回の祭りが初めてのことで。だからこそ、ノアの胸 の中にはあの人と並べるという楽しみと、自分に似合うの だろうかという不安が渦巻いていた。しかし、祭りの会場 で出会った彼の最初の一言に、その心配は杞憂へと変わ り、ノアの表情には夜空に瞬く星のような輝きが宿るのだ った。
ノアはかつて、輝ける剣として、敗北は許されず、ただひ たすらに勝利のみを求められてきた。そんな彼女にとっ て、タナトスとの戦いによって亡くなった人々の魂を慰め る鎮魂祭への参加は初めての経験だった。『敗北』した人 々に思いを馳せる――今のノアには、その価値がわかって いる。例え敗北し空に散ったとしても、その命があったか らこそ、今という時間がある。名誉のためだけの勝利より も、誰かのための敗北を――勝てなければ意味がないとい う思いの束縛から解き放たれた剣は、その決意とともに、 さらに強く煌きを放つ。
鎮魂祭の会場では、浮かんだ灯りを見つめながら、多くの 人々が死者を想っていた。大切な人を失くした傷は、決し て癒えることはない。そんな当たり前のことを知ったノア は、自ら自分に勝利を望むようになる。大切な人を失くさ ないように。大切な人を悲しませないように。どれほど傷 つこうとも、誰かに傷を負わせたくはないから……。それ でももし、自分が戦いの中に散るようなことがあるとした ら――その時は、悲しむことがないように、ノア・バティ スという存在を忘れて欲しいと――灯篭の灯りを見つめな がら、そんなことを、思っていた。
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