※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
花見会の前日、鈴音は仕事に忙殺される光莉と同僚たちを 尻目に、鼻歌と含み笑いを溢しつつ、遊び相手である男の 為に新しい着物を選んでいた。しかし、部下の『ペルセ』 からミニ丈の着物をプレゼントされたことにより、状況は 一変する。光莉の命令により花見会の衣装を指定された鈴 音は、普段通りの笑顔を貼り付けつつも不安げに太ももを すり合わせる……優れた能力を持ちながらも決して役に立 とうとせず、不気味な含み笑いで周囲を煙に巻く従者長が 赤面する姿を、空之家の従者たちは初めて目撃したのだっ た。
契約者に対する反乱分子への殺意――非合法暗示実験によ り暗殺者として教育された鈴音には、人らしい感受性が残 されておらず、操作された害意だけが感情として残されて いた。元老院第六席空之家当主によって、次期当主の反乱 の意志を調査する為にあてがわれた鈴音は、光莉の圧倒的 な力に敗北し、商品としての役目を果たせず、殺されない まま捨て置かれた。その日から、光莉に対しての殺意は強 く鈴音の中に残り、いつも心臓の鼓動を早めてくれている ……だから、好きだった。殺すわけにはいかなかった。そ の日から、彼女の『鈴』は鳴らなくなった。
空之家を契約者として登録した鈴音にとって、特異錬成術 師は害意の対象には成り得ない。■■■が導く存在に対し て、人形が害意を抱く筈がないのだ。なのに、鈴音は心動 かされた。触れ合う指先や、見上げた先にある彼の横顔に 鼓動の音が大きくなるのを感じていた。彼の首筋や喉仏に 、性的な興奮を覚えるようになってしまった。彼が光莉の 屋敷を訪れる日は、どうにかして顔を見に行けるようにス ケジュールを調整し、たった十分程度の『ご案内』を楽し みにしている――そして、彼女の性欲は侵食症状により、 悪意や殺意に混ざり込んでいく。
鈴音は貴方様を殺してしまいたいと願っております。この 殺意は、分割していくと様々な感情となっていきます。貴 方様を解剖したがる探究欲、強く反応を返していただきた いと願う好奇心、反撃によって刺激を与えられたいと欲す る被虐欲求、組み敷かれてお強いところを見たいと冀う屈 服欲求……もっと構ってほしいと願っている、子供みたい な、情愛。もう、鈴音は人形としても不足ですね。人間に 戻りたいとお願いしておきながら、侵食症状で変質して、 よく分からないものになっております。でも、それでもよ いのです――今日も、鈴音は幸せですゆえ。
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