※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。 複数属性ユニットの仕様について
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
暗殺者として育てられ、爆弾付きの首輪で自由を奪われ、いくつもの命を奪ってきた紅雪。 彼女は、何にも縛られぬ空の下で笑う。 罪を忘れたわけではない。 己の手が奪ったものの重みを、誰よりも彼女自身が知っている。 あるはずだった幸せを、笑顔を、未来を、踏み躙ってきた。 けれどそれは、自分の願いのため。 自分の想いを貫くために―― 故に、彼女は罪の重さに挫けはしない。 それは自分の心を裏切り、無為にしてしまう行いで、自分が奪った全てが 無駄に奪われたことになってしまうから。
紅雪は、自分が奪ってきた者たちが最期に浮かべた表情を覚えている。 忘れないことが何かの償いになるなどとは思っていない。 ただ、そうしなければ自分は人殺し以下の何かになってしまうと……それが怖いから、忘れられない。 毎日のように夢に血の記憶は蘇る。 ふとすれ違った親子の笑顔と、自分が奪った誰かの笑顔がかぶって見えることがある。 自分が自由の幸せをかみしめるほどに、心を重くするソレは重くなって、潰れてしまいそうで…… それでも紅雪が笑顔を失うことはない。 その笑顔こそが、彼女の覚悟なのだから。
自由になりたい。 それが彼女の願い続けた彼女の唯一無二の望み。 いつか青空に羽ばたく翼を得られるはずだと信じて、 彼女は物心つくころから教え込まれた人殺しの刃を振るい続けた。 そして、運命の波に何度も飲み込まれそうになりながら、ようやく自由の空へと羽ばたき始めた。 自分が幸福になることは許されるのだろうかと考えたことがないわけではない。 けれど自分の命を断つことや、暗闇の底に囚われ死んだように生きることが償いになるとは思えない。 ならば、償いの答えを見つけるために行けるところまで行くべきだろうと、彼女は前を向く。
生きる為に殺してきた。 自由の為に奪ってきた。 心に深く重く突き刺さる咎の重さがなくなることはない。 開き直ることなどできないし、背負うことが償いなどと口が裂けても言えない。 罪人が罪を背負って生きていくなど当然すぎることで、 死者へ報いることはそんな簡単ではないはずだから……だから、紅雪は笑う。 生きる為に殺したから、一生懸命生きよう。 自由のために奪ったから、自由を謳歌しよう。 そうして幸福の果てで、きっと自分は地獄に落ちるから。 その時は、自分を恨む死者たちの恨みに焼かれ、凍えようと……静かに、覚悟を決めながら。
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