天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

非登録錬成術師『エスナ・シェン・ハウヘト』。第三世界
に秘匿されていた神器を与えられた者のひとり。新興宗教
団体『真理の羽根』に所属しているはずなのだが、エスナ
は真理の羽根やその行動理念に興味はなく、ただ自分に力
を与えてくれた借りから、籍を置いているだけにすぎない
と語る。普段から自信過剰ともとれる言動を繰り返すが、
神器によって底上げされた能力は、ウェシルによって選ば
れた『使途』に劣らないほどであり、協調性に問題がある
というとてつもなく大きな弱点があるものの、貴重な戦力
として計算できるだろう。

第三世界の新興宗教団体『真理の羽根』は、アルケミーの
過度の介入を防ぐことならびに、虚構都市における利権を
現地の人間に戻すことを目的とした組織である。だが、そ
の中でも貴重な神器の担い手であるエスナはその目的に露
ほどの興味もない。彼女にとって真理の羽根はさほど重要
なものではなく、抜ける理由がないから抜けていないもの
にすぎない。エスナにとって世界の在り方というものは、
変えたいと思えば、勝手に変えてしまえばいいものでしか
ない。そのための力は、すでに持っているのだから。

過信ともとれる言動の数々を繰り返すエスナは、鎮圧され
たのちにアルケミーで検査を受けることとなる。その場
で、他の神器を持つものたちと同じく洗脳の影響が認めら
れ、治療を受けることとなった。しかし、洗脳の影響が抜
けた現在でも、彼女の他者を見下すような言動は変わら
ず、これについてはエスナ本人の元来の性質であると認め
ざるを得ない。ただし、その自信が彼女の過信でないこと
だけは、エスナ自身があげてきた戦渦によって証明され続
けている。

死の神を失った第三世界は、次第に安寧を忘れ、死そのも
のを恐れるようになっていった。エスナはその影響を顕著
に受けており、幼少期から死に対する恐怖を抱き続けてき
た。彼女が神器の力を求めたのは、神の力の一片という力
があれば死を超えられるかもしれないという、淡い願望に
よるものであり、ゆえにその目的を果たしたいま、真理の
羽根という組織に執着することはなかった。だが、与えら
れたのは神器という人には過ぎた力が彼女自身の魂が削れ
ていくという現実。その事実は、エスナの心すらもすり潰
していくこととなる。

エスナ・シェン・ハウヘトが手にした黒き神の遺した神器
とエスナの祈り、そして特異錬成術師の能力により、その
力を限界を超えて引き出した姿。神器の力を完全な形で自
らのエナジー体と循環させており、その戦闘能力はエナジ
ーの暴走による異形化のそれとは比べ物にならないほど大
きなものとなっている。その身に纏う烈風は虚構の空を覆
う暗雲を吹き散らし、その地を楽園に至る道へと変えてい
くだろう。エスナはいまだ死への恐れを抱きながらも、人
には過ぎた力を振るう。その先に、死を畏れぬ自分の姿を
見つけるために。