※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
前サタナキア王にして法皇、偉大なる賢王と謳われたアザ エルの現在は、住所不定無職天使である。そんな彼女は、 開放都市に顕現する天使の中では一番民への愛が深く、同 都市の異世界人に対して利益を与えるとふらりと現れ、礼 を言って帰っていく不思議な存在となっている。また、特 異錬成術師が名を呼ぶと顕現することが判明している。そ の際、どのような奇跡が与えられているのかは定かではな いが、アルケミーの利益となることは間違いがなく、不可 侵とされている。なお、この事象に関して実娘であるリモ ンは『色惚け』とコメントしている。
人は神に頼り過ぎず、ただ与えられる祝福を受けて生きて いく。そして、いつしか自立していくのが、アザエルを生 み出した神の願いだった。故に、初めて恋をした男から捧 げられた"力"を、アザエルは持て余している。過分な奇跡 は人を腐らせる。思い上がることを恐れ、力強き天使は愛 する彼に何かを返すことが出来ない。そんな時、思い浮か ぶのは女性である我が身のことだった。偶には平穏な、ち ょっとスケベな日常を……実娘に色惚けと罵られた天使は マニアックな水着を取り寄せ、彼と共に過ごす日を想像し ながらひっそりと微笑んだ。
ある夏の日、開放都市の人員が運営するアルケミーの観光 施設で、アザエルは悠々と水に浮かび、笑いはしゃぐ民の 姿を横目に見ていた。英雄に解放され、救われた宝物を見 つめるのが、彼女は何よりも幸せだった。そして、初めて 恋をした人間と目が合うと、気持ちがあふれてはにかんで しまう。彼が微笑んで彼女の下へ歩き始めると、胸の鼓動 が水の中に響いて伝わってしまいそうだと感じてしまう。 彼に緩く抱きしめられると、幸せ過ぎて、天使の羽根が顕 現しそうになってしまうから……彼女はこれ以上なく緩ん だ微笑みを浮かべつつも、困り果てていた。
いつか、幸せな日々には終わりが訪れる。アザエルは薄 く、軽くなった手枷を眺めながら、戒めを解く膨大なエナ ジーを用意していた。愛する者が真に望むとき、侵略者に 繋がれた拘束具は砕け、彼女は過去の天使の力を取り戻す だろう。しかし、それは今、この時ではない。幾千年と世 界を見守り続けた天使の瞳は『救済の名』を持つ男が歩む 道を見据え、その時に彼の望みを叶えるために強大な力を 伏せる。全ては幸福なる幕引きの一助となるために――そ の時、天使の消滅が訪れようと、彼女は笑っているだろ う。その胸に、確かな愛が満ちているから。
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