※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
開放都市の臨時議会に所属するベルは、常に厳しい視線の前に立たされていた。 元は薬師を統括する総帥でありながら、 第二異世界の闘争から逃げ隠れた『アガリアレプト』の一員となったベルに対する民の不信は消えず、ただの伝令役に甘んじていた。 しかし、不遇な日々は特異錬成術師によって救われた前王や神々によって終わりを告げる。 アガリアレプトの真の目的が明かされた今、彼女を軽んじる民はいない……にもかかわらず、ベルは伝令役の地位に留まった。 『今のままの方が魂を捧げた男に会いやすい』という、それだけの理由で……。
ベルは愛する男の腕の中で眠るのが好きだった。 タナトスによる鹵獲後、栄養液の過剰摂取に起因する糖代謝異常により染みついた煮詰めた糖蜜の香りが、 大好きなご主人の移り香に消えていくことが何よりも嬉しく、 小さな体をあたためる彼の熱はが、冷たい培養液に浸された過去を忘れさせてくれる。 まるで夢のよう……ホワイトデーの前日、定期健診によりアルケミーを訪ねたベルは、いつものように愛する主人の布団の中で目覚め、幸せを噛みしめていた。 まだ、彼女にとっての『幸せの一日』が始まったばかりだとも知らずに--。
朝日が差し込む部屋で、ベルは未だにまどろみながら、愛 しい男性に予定を尋ねる。もしも予定がないのなら、この まま抱き締めてほしいと願いながら……その期待は裏切ら れた。目を覚ましたベルの愛しいご主人は、彼女とのデー トの予定を告げると共に、プレゼントを差し出す。胸元に 光るネックレスを見下ろしながら、ベルはまだ自分が夢を 見ているのだと信じ、照れたように笑うご主人に飛びつく と、想いのままに何度も何度もキスを落とす。そして、病 によって視力を落とした目がはっきりと愛しい男性の姿を 映すのを感じて、こっそりと涙を流した。
他者のエナジー体の強度を高める『魔石』を扱うベルのエ ナジー浸食は、ある程度の耐性を持つ第二世界の人間にし ては異常な速度で進行している。彼女の浸食症状は糖代謝 異常によって引き起こされる症状の発現であり、エナジー を行使する度に彼女の身体は病に蝕まれていく。しかし、 文字通り身を千切って生み出す魔石の使用によって『片目 の失明』に陥りながらも、ベルは穏やかな笑みを絶やさず 戦い続ける。今も悲しげな顔でエナジーを別け与えてくれ る愛しい人のためならば、死んでしまっても構わない。そ れだけの愛が小さな身に宿っているから……。
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