天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

錬成術師登録名『サエバラ・アミ』。出身は悠久都市に属
する小さな都市だが、彼女の人生はその都市の外で過ごし
た時間の方が長い。それは彼女の特異な能力に起因する。
人が空での生活を始めて以来、大気に漂うエナジーの影響
か特殊能力を持って生まれる者が僅かにいた。彼女もその
一例で、人の心を読み取るという稀有な力を有していた。
だが、その力は周囲から忌避され、拒絶される原因となっ
てしまった。私が彼女を見つけたのは、あるサーカス団の
見世物の一幕でのことだった。 

戦技錬成術師評価C。空での新しい歴史が始まってから約
二百年。その間に生まれてきた様々な特異能力者達は人類
が次の進化の形を模索する過程で生まれたものだと唱える
者がいる。彼女を見て、その説に疑問を抱くことがある。
人の心を読むというのは凄まじい力だが、全てを見通す力
など恐らく人の心では受け止められるようなものではな
い。本来、その力を活用できれば相手のあらゆる動きを読
み取ることも不可能ではないはずだが、人の心に触れるこ
とへの怯えは逆に彼女を鈍らせてしまう。果たして、己を
苦しめる力を進化と呼んでいいものなのか。 

戦技錬成術師評価B。彼女自身の心を圧迫し、苦しめるば
かりだと思われていた読心能力だが、ここ最近の彼女はそ
の力を少しずつ使いこなし始めているように思える。恐ら
く、例の異世界のゲートを錬成するという特異錬成術師
や、仲間達との触れ合いが良い方向に働いたのだろう。残
念ながら私は心理や心療といった分野への理解が浅く、彼
女のために何かをすることは出来ない。せめて彼女と、彼
女の仲間達の未来が明るいものであるよう、環境を整え、
少しでも力になれるところで尽力することしか出来ない。
もどかしいものだ。 

戦技錬成術師評価A。レポートに書くようなことではない
が、よくぞここまで評価を上げたと諸手を挙げて喜びたい
気分だ。力を手にしたことより、戦いに勝利することよ
り、自分の力と向き合うその勇気と強さをこそ賞賛すべき
だろうと私は思う。心を持たないタナトス相手でも、彼女
の読心は仲間との連携という面で強みを発揮する。その場
の全員の心を彼女が繋ぎ、核となって動くことで、部隊の
力は数倍にも高まる。サーカスの見世物として世を嘆いて
いた少女の姿はもはやどこにもない。ここにいるのは仲間
に頼られる、絆を結ぶ力を持った少女だ。 

錬成術師評価S。秘匿名『巡心』。人の心の醜さも美しさ
も、全てを巡り見てきた彼女は、今やこのアルケミーにお
いて欠かせない存在となっている。どんな急造の部隊であ
ろうと、彼女さえいれば熟練ともいえる連携力を発揮する
のだ。今の彼女から、昔の彼女を想像出来る者など居ま
い。先日、研究局から上位統制局へ彼女の管理移譲が行わ
れた。その際の面談において、彼女は私に謝罪と感謝をし
てきた。ずっと心配をかけたことへの謝罪と、感謝を。な
るほど、心を読まれるというのは恥ずかしいものだが、口
下手な私には丁度いいのかもしれない。