天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

錬成術師登録名『ハピ・ティティ・ウェスト』。彼女はア
ルケミーを強襲し、テロ等準備罪で捕縛された第三世界の
暴徒の一員だった。しかし、拘留中の医療診断の結果、タ
ナトスによる強力な精神汚染と思考誘導の痕跡が認められ
た為、減刑された。その後、精神治療を受けた上で虚構都
市に送還されたが、暴徒が与えた社会的影響は人々の確執
を遺しており、彼女の安全は保障されていなかった。その
為、特異錬成術師の交渉によって彼女の身柄は『アメンテ
ト』預けられることになり、現在は姓を『ティティ・ウエ　←「ウエスト」原文ﾏﾏ
スト』に改め、人々の慰撫に奔走している。

第三世界では健全に生を全うした魂は死後に楽園へと導か
れるという言い伝えがあり、死者の魂を見る能力を持つ『
西からの使者』を中心とした『楽園信仰教団』は、古来よ
り存在する死を司る神を信仰し、死が齎す魂の安寧につい
て民に説き、死後に善良な魂が運ばれるアアルの丘の存在
について言及していた。ハピは楽園信仰の教団によって保
護された後、アメンテト・ウエストが説く教義に関心を示
し、いつしかティティ・ウエストの名が示す教団の使者を
志すようになる。現在、彼女は信頼を寄せた家族を守るた
めに剣を取り、修行の日々を過ごしている。

ハピが第三世界で暴徒と呼ばれるグループに属していた
際、彼女を捕縛したのはタナトス信仰派に恭順を示してい
たカーディム家の娘だった。ネフティスは第二世界の貸与
戦力の協力により、ハピが洗脳および思考誘導を受けた状
態にあることを事前に認識しており、無傷での確保に臨ん
でいた。この一件は、タナトス信仰派との関係から問題視
されていたネフティスの立場を明確にすることとなり、以
降の彼女は軍部で一定の支持を受けるようになる。ハピは
このことについて、尊敬と信頼を向ける人の立場が向上し
た事を純粋な好意を以て受け止めている。

楽園信仰を司る教団の縁者は、死者の姿と声を聴く力を神
々より授けられていた。それは教義に殉じ、死の安寧に思
いを馳せることによってのみ得られる特異な能力であり、
古い部族の血を持つハピにも発現することになる。それ
は、世界によって彼女が『西方より来る黒き神の使者』と
して認められ、人から一歩外れた存在へ昇華した証拠だっ
た。そして、錬成術がもたらす浸食症状は彼女の在り方を
容易く捻じ曲げ、蹂躙する。彼女が耳にする死者の声は、
煉獄に墜ちた心臓無き民のものに限定されており、その歪
な念は、今も彼女を死の淵へと誘い続けている。