※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
錬成術師登録名『マイア・ラズィーズ』。親子二代でスイーツ作りをしてきた彼女と双子の姉のリーフは、その分野において卓越した才能を持っていた。 幼少期から教え込まれた技術は彼女たちを若くして最高のパティスリーと言わしめた。 その実力は、空中都市統括機構であるヘルメスからウィルトゥース文化勲章を姉妹同時に授与されるほど。 彼女たちのスイーツを求めるファンは後を絶たない。
姉のリーフと共に、スイーツ作りという分野において文化勲章を与えられたマイア。 彼女の作るスイーツは錬成術により洗練され、その甘さは、口にした者の五感全てに訴えるほどの衝撃を持っていると言われている。 彼女のスイーツを一度でも食べたことがあるものは、口をそろえて言う――『あれはまるで天国にでも舞い上がった科のようだった』と。 その味は心を蕩けさせ、香りに夢見心地になり、全身を羽根で撫でられるような気持ちよさの中、耳元で天使が祝福を囁くようで、その瞳は光あふれる楽園を幻視する。
彼女は幼いころ、両親から『幸せのお菓子』という、口にした人を幸福で満たすお菓子の話を聞いた。 それがいったいどんなお菓子だったか、既に亡き両親からは答えを得ることはできない。だから彼女は、自らの力で、どうにかそのお菓子を作ってみたいと願っている。 ことお菓子作りにおいて彼女が妥協することは一切ない。どれだけ周りに認められるお菓子を作れても、それはだた『美味しい』だけ。 何かが足りないと、彼女自身が感じてしまっている。しかし、何が違うのか、その答えは未だ出ず……彼女は今日も懸命に、お菓子作りに励む。
『幸せのお菓子』。それが、なんなのか。マイアが気づいた時には、もう全てが遅かった。 エナジーに汚染された彼女の手が作り出すお菓子は、一つとして例外なく異形化を引き起こし、人を幸せにするどころか、全てを傷つける化け物となる。 もう誰にも、大好きな姉にも、自分のお菓子を食べてもらえない。 その時、気づいたのだ。『幸せのお菓子』とは、自分が大好きな人と一緒に食べる――家族四人で食べた、誕生日ケーキの味なのだと。 もう、あの日の甘さを思い出すことも、彼女にはできない。
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