天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

『リモン・リリトゥ＝パイロン』。異世界『開放都市』の前身である『サタナキア』の前王・アザエルの影武者にして、売国の姫君。
彼女は開放都市がタナトスの侵略を受けた際、敵と癒着した貴族たちの罪を暴こうとした『日紋マルコ』の解放軍を裏切り、
強大な力をもって壊滅させた過去を持つ。
現在、開放都市の臨時議会は彼女の首に多額の賞金を掛け、国際指名手配しているのだが、母と呼び慕う『アザエル』と共に、
悠然とアルケミーの領地尚を闊歩している。

現在、リモンは売国の徒として開放都市の民から追われる身にあるのだが、時折、裏切った開放都市の古い友人の前に姿を現すことがある。
まるで磔刑を望むかのように顔を見せる彼女が、今もなお処刑されずに生存している理由……それは、サタナキアの前王『アザエル』の
庇護によるものではなく、ただ単純に、開放都市に現存する戦力では強大な力を持つ彼女を傷つけることが出来ず、処刑を実行できないためである。

リモンの『サタナキア』での地位は公爵であり、前王アザエルに最も近い血脈の娘として、戦時下の影武者の任が与えられていた。
タナトスの襲撃時は戦火の中に姿を消したアザエルに代り、彼女が防衛指揮を執った記録が残っている。
リモンの行動により、サタナキアはタナトスから被害を最小限に抑え、一時はアザエルに次ぐ支配者『聡明なるリモン大公爵』と謡われた。
この英雄が何故、最終的に故郷をタナトスに売り渡すような決断をしたのか……その真相は微笑の奥に隠され、開示されることはない。

サタナキア滅亡の日。自身の創造主である神の化身『アザエル』がタナトスに捕えられたことを知ったリモンは、いずれ敗北する世界を
理想的な形で復興する為、国家を侵略者の手に売り渡し、その支配下で一人でも多くの民を生存させる道を選択した。
そして、長きに渡る雌伏の時を経て母を救い出した彼女は、自らの使命を果たしたことに満足し、過去の友人たちの前に姿を現す。
いかなる理由があろうと、裏切りの事実は消えない――
彼女が滅亡の日から抱き続けてきた望みは、己を磔刑に処し、愛する民に石を投げられることである。