※ 戦闘中に於ける現在HP値の条件指定がある為全ステータスUPに最大HP上昇は含まれません
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
元老院第三席、錬成術に関する研究の最高権威である輝星院家の次期当主であり、 多方面に才能を発揮する彼女は、多くの人から信頼を寄せられている。 それもあり彼女は昨年以前にも幾度かウェディングイベントの花形として選ばれてきた経験を持つが、 今年は例年よりも、どこか乗り気でイベントの準備に取り組むアルネの姿が見ることができた。 一体どんな心境の変化があったのか、彼女は語ろうとはしないが。
錬成術師の恋愛を推奨するウェディングイベントの花形として、花嫁衣裳に身を包んだアルネの姿は、誰もが見とれるほどだった。 日々戦いに生き、いついなくなってしまうかもしれない錬成術師。 その血と才能を次世代へと残すために--そんな思惑も見え隠れするイベントを、アルネは実のところ、内心では冷めた目で見てきた。 まるで血統書付きの優れた遺伝子を持った家畜の品評会にでも誰されるかのような気分。 けれど、今回は……綺麗だと『彼』に言われた。それだけで、気分は少しだけ良いものになっていた。
彼女にとって、『彼』との出会いから今まで、多くの変化があった。 従者や、分家筋の妹分、二度と逢えないはずだった幼馴染、怖くらいに真っ直ぐで強い心を持った親友、 ともに勝利を誓った盟友……多くの絆を育み、結び、そして過去に決意した『望む未来』への一歩を踏み出した。 『彼』の存在がアルネの背を押した。 そこには様々な利害や謀略が絡んでいたけれど……そして、アルネ自身予想だにしていなかったことだけれど…… 彼女の胸に宿る『彼』への信頼は決して、見せかけだけのものではなくなっていた。
皆に選ばれたという栄誉も、華やかな衣装も、アルネの心を震わせはしない。 むしろ、輝かしければ耀かしい程に、煌びやかであれば煌びやかであるほどに、 胸の奥底に隠した闇を暴かれてしまいそうで、目を逸らし背を向けたいとすら思う瞬間がある。 それでも彼女は決して俯きはしないし、前を向くことを止めない。 己の信念が宿る道を、決して違うことなく進み続けるために。 それは冷たく暗い、黄泉路への下り坂--そのはずなのに。 気づけば手のひらに感じる、暖かい温もりに、彼女は微かな迷いを抱く。
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