天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

錬成術師登録名『カルラ・ルカ』。面倒見のいい琉華は、泣いている子がいると決して放っておけない。
お姉さんとして、相手の頭を撫でて優しい笑顔で悩みを解決する―― そのため、彼女を慕って甘えてくる者は少なくない。
その 中でも、特に彼女は年下の子に対して優しい視線を向けることが多い。
理由を聞こうとすると、彼女は話をはぐらかし、秘密主義な一面を覗かせる。

琉華が錬成術師となって間もなかった頃。彼女が暮らしていた街に、突如タナトスが現れた。
平和な日常は一転し、抵抗する間もなく街は壊滅状態に陥った。多くの人が命を 落とし、その中には琉華の大切な妹もいた。
世界でたった一人の妹を守ることが出来なかった琉華は、この日の絶望 と悔しさを絶対に忘れない。
あの時、もしも自分がもっと力があってのなら――と、何度も思い返しては、後悔に涙を流す。
彼女の折れた剣は、まさしく彼女の心そのものである。（原文ママ）

琉華がアルケミーへ訪れた理由は、妹を守れなかった弱い自分を変えて、タナトスから多くの人を守るためである。
しかし、どんなに人を守っても胸に空いた大きな穴が埋まることはない。妹を守れなかったという自責の念は、何年経っても彼女の心を蝕む。
一度失ったものは取り戻せない……そんな当然のことを日々かみしめながら、今日も琉華は戦場に立つ。
それが妹を守れなかった悔いを雪ぐための代償行為であることに……そして、それに何の意味もないことに、彼女は気づかないふりをしている。

人を助けるたびに『これが自分の妹だったら』という思いが脳裏をよぎる。
そうして、何度も何度も妹を救えなかった悔いを埋めるための代償行為を繰り返すうちに、琉華は妹を救えなかったという現実を否定し始める。
エナジーに侵された心は妹の虚像を描くようになり、――過去を塗り替えるほどの妄想は、折れた大剣を本来の形に戻した。
この剣で妹を守る。そんな決意を胸に、琉華は愛おしい死者の幻影を守るために己も仲間も顧みることなく戦い続ける。