※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
錬成術師登録名『カサイ・アケノ』。小さな身体に収まら ないほどの炎の力と、弓のセンスを持ち、周りの子供たち に比べて並外れて優秀だった緋乃は、幼い頃は神童と持て 囃されていた。出来のいい娘に期待した両親や周囲の大人 たちが、彼女を甘やかして育ててしまったため、能力を伸 ばす努力をすることもなく我儘に成長してしまう。今も甘 やかされて育ったせいで幼さの残る自分勝手な性格をして いる。彼女は、優秀な自分こそアルケミーに必要な存在で あると考え、意気揚々とこの空中都市へと乗り込んでき た。
緋乃は早熟だっただけで、特別な力を持っているわけでは なかった。しかし周囲に甘やかされて育ったせいか、自信 だけは人一倍あり、声も大きいので周りからは何でもでき るように見えてしまう。そのため緋乃の行いに期待を抱い た者たちは、彼女の突出した部分が次第に埋もれていく様 に深く落胆を抱いた。神童も、成長すればただの人――そ う嘲笑する人々を前に彼女は「少し失敗しただけだ」と怒 り、自分の至らなさを認めようとしない。緋乃はただ能力 を磨くこともなく、ただ昔のように称賛を受けることだけ を願っていた。
戦場では自ら先陣をきるものの、敵を倒しきれず仲間に助 けられることが続く。それに対して最初こそ手柄を横取り されたと怒っていた緋乃も、優れた才覚に怠けず能力を磨 き続けた錬成術師たちと過ごすうち、焦燥感に悩まされる ようになった。ようやく自分には何かが足りないと気づい た彼女は答えを探すために周りに目を向け、やっと気づい た。今まで神童たる自分には不必要だと思っていた『努力 』こそが、自分の生まれ持った才能を追い抜き、己と他の 錬成術師の間に横たわる大きな壁になっていたのだと。
神童だと持て囃され、怠けていた時間は二度と戻ってこな い。それでも緋乃は仲間に追いつくため、初めて自主的に 訓練をするようになった。一から学び直すことにした彼女 は、子供用の指導書を開く。すると不意に、頭の奥がじり りと焼けるように熱を帯びた。「久しぶりに本を読んだか らだろうか」そう思いながらもページをめくっていくと、 その熱は全身を焼く痛みとなり広がって、得た知識と経験 を焼き尽くしていく。怠惰の炎は、成長を望む彼女の身体 を焼き苛んでいく。
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