※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の差があるので参考程度に留めておいて下さい ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
バレンタインイベントを控えた前日。奉花は研究室で戦慄していた。 手の中には『愛乃ぴこ』に強引に押し付けられた衣装がある。猫天使――それは黒天使によって授けられた聖なる衣装だった。 少しづつ前向きになって、戦う意味を見つけた彼女は、自らの成長と衣装を多比する。 そして、その衣装をそっと、投げ捨てたくなる気持ちを抱く。 しかし、彼女が確かな好意を抱いている男性は、期待した視線を彼女に向けていた。
人口が飽和し、物資の供給に難がある天鳴都市では、広大な貧困窟から多くの犯罪組織の発足を許してしまっている。 物心ついたころからその場所にいた奉花は流されるまま、その末端として働かされていた。 彼女の右手は悪意によって奪われた数多の命を空の底へ廃棄し、粗末な糧によって自分の命を繋ぐ。 そんな自分の手を、奉花はいつも汚れていると感じていた。 しかし、その手を笑顔で握ってくれる人の存在が、その意識を塗り替えていく。
天鳴都市のスラム街で生きてきた奉花は、心根に弱者の諦観が染みついていた。 自らを貶めることで安堵し、錬成術士としての立場から逃げ出そうとしていた。 そして代償行為としての自己犠牲に自らの存在証明の一切を委ね、力を発揮しきれず、いつの間にか人の顔を伺いながら生きることに慣れていった。 しかし、いつまでも弱い自分ではいられない。今の奉花には、明確な意思をもって守りたいものがある――彼女が強くあることを望む人との出会いにより、 奉花はやっと、自分の価値をみつめなおすことが出来た。
自己憐憫や無為な諦観を拭い去った時、明確な意思をもって振るわれた奉花の力は人々を守る雷光となり、天を覆った。 その手が救い上げた命の価値を、奉花はもう見誤らない。 結果として、正しい形で行われた自己犠牲が錬成術士の悲惨な未来の最短路へと続いていたとしても、 彼女は背筋を伸ばして、誇り高き仲間たちと肩を並べて歩いていく。 それこそが、彼女が理想とした自分の姿だから。
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