※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
練成術師登録名『ミズハ・ローレライ』。 とある小さな地方都市では『精霊』という信仰があり、その都市では練成術を取り入れた舞を精霊に捧げる行事が毎年ある。 ミズハもその舞姫候補の一人として、日々舞の練習を欠かしていなかった。 その努力が実り彼女が舞姫として選ばれた年、彼女の都市は謎の機能不全を起こし墜落した。 幸い、市民の大半は脱出に成功したが、以後彼女は『滅びの舞姫』と忌避されるようになった。
ミズハの故郷の住人にとって、精霊とは常に傍らにいる目に見えない存在であり、人の心が穏やかならば精霊は幸福を運び、荒めば精霊は悪事を働くと言われていた。 その信仰は文明の発達した現代においても根強く、精霊に舞を捧げる舞姫も敬われていた。 ミズハの姉も舞姫の一人だったがある年に姿を消してしまった。 精霊が恋をして連れて行った――『精霊の恋人』になったのだと誰もが口にした。 それはとても誇らしいことで、ミズハ自身も姉は精霊の元で幸せになっているのだろうと信じていた。その当時は。
数年前。 故郷の都市で、精霊に舞を捧げる舞姫として選ばれたミズハは、見事にその大役をこなした。 その舞の美しさは、数年前に行方知れずとなった彼女の姉が見せた舞に勝るとも劣らない美しいもので、見るもの全てを魅了した。 舞の後、彼女は優れた一部の舞姫だけが入ることが許されるという都市地下のある空間で、真実を知る。 彼女の住む空中都市の機能は不具合を発生させており、出力不足を補うために遥か昔に破棄された動力機構を使用していたこと ――その欠陥品の動力機構を稼動させるために、優秀な錬成術師の肉体が必要な事を。
ミズハの姉は優しく、故郷を誰よりも愛する人だった。 だからこそ、自ら望んで都市機能を維持するために必要な生贄になったのだと、疑うことはなかった。 姉の想いを継ぐのなら、自分も身を捧げるべきでは――そう思いながらも、ミズハにはそれが出来なかった。 人でなくなるのが恐ろしくて、大切な姉を奪った都市が許せなくて。 恐怖と怒りは彼女のエナジーを暴走させ、都市中核部分を破壊した。 以来、彼女の中には常に姉がいる。自分を恨み、責め立てる最愛の姉が、心の内からじっと睨みつけている。
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