※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
セレーネにとって、目覚めは希望と共に恐怖を伴うものになっていた。 一人の男性との出会いから、自身が人間であることの確信を得たからこそ、『グリモア』によって奪われる記憶や感情が大切なものへと変質していく。 ホワイトデーを目前に控えたある日、タナトスの襲撃を一人で迎撃した彼女は自室で朝日を望む。 特異錬成術師への好意を失った心はひたすらに空虚で、 鏡の中で自分の瞳が濡れるのを彼女は不思議そうに見つめていた。 そして、穴を開いた心に、女性の声が響く--『あの男とキスする度にひとつ、返してあげる』
私は思考する--エナジーが足りない。 摂理を歪め、道具を汚染するだけのモノではない。あの男がこの個体を想い、与える『純化されたエナジー』だ。 この個体があの男にとって無価値になったわけではないことは分かっている。この個体の精神的な成長が、あの男の庇護を必要としなくなったが理由だろう。 ならば、機会を与えなければならない。 副次的に効果として『優先順位』が上がるのなら、私にもこの個体にも悪い話ではない。 私は結論し、行動を開始する--汚染により失われるはずだったこの個体の『恋』を消さぬよう、私の中で守りながら。
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