※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
不知火かえでは特異錬成術師と同じ孤児院で育ち、幼少の 頃から彼を慕っていた。いつも彼の後をついてまわってい た彼女だから、誰よりも知っている。彼の優しさは残酷な 程に大きくて、自分だけが独り占めにすることなど到底で きないということを。それが嫌だと感じる一方で、そんな 彼だからこそ胸の奥に芽生えた思いはこうも大きくなった のだと、かえでは甘く苦い切なさを感じる。そこまで分か っていながら、けれどかえでは今日も彼に自分だけを見て 貰うために努力する。理解しても、納得しても、傲慢な 想いは抑えられないから。
あの日、あの時、なにひとつ守れず、全ての宝を踏みにじ られ、理想郷は失われた。我が身は灰塵となり、遺灰まで も玩ばれて矮小な器へと魂を閉じ込められた。いっそ敗者 として消え去ることができたのならばどれほどよかった か。そうすればこうして永らえてしまう無様を晒さずに 済んだというのに。せめて器の底へ沈み、決して表へは出 ず、ただの残骸となってあるがままを見守り続けよう・・・・・ そう思っていたのに、線とは、絆とは、本当に厄介極まり ない。どうにも放っておけないものばかりが、この目には 映ってしまう。
我が継嗣を通し、逆理の世界を見てきた。醜さを取り繕う 仮初の平和は唾棄すべきもので・・・・・・それでも、輝くものは このような世界にも存在した。それは誰かを想う心であ り、未来を願う祈りであり、ありふれた笑顔でもある。我 は、我らは、このおぞましき世界の中でも尚も煌めく願いに よって滅ぼされたのだ。その過程がどれほど穢れ、目を塞 ぎたくなるような狂気に染まっていようとも、その一点に ついては間違いがなく・・・・・・故に、敗北にならば納得しよ う。だが忘れるな。因果は巡る。貴様らは、きっといつか 敗北を味わうだろう。
我が継嗣を見ていると、時折どうしようもないもどかしさ を感じることがある。傲慢たる我の継嗣であるのだから、 己を貫くのは当然のことだ。それは何においても変わらな い。我が継嗣は、誰かを想うという点で傲慢の色が強く出 ている。相手の素性を想えば少々複雑ではあるが、それで も我が継嗣がその愛を求め貫くというのなら、それもよか ろう。だというのに、なぜいざという時に一歩引いてしま うのだ。相手のことを考えて? ほかのだれかを考えて? ふ ざけるなよ、お前は傲慢だぞ。そのような些事を慮るな。 求めるならば、必ず手にするのだ。
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