※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
誰かと結ばれ、人並みの幸せを感じ、穏やかな時間を過ごして、満足に老いてゆく。 そんな未来はあり得ないと、彼女は自分の着こんだ花嫁衣裳を見て嘆息する。 錬成術師の婚姻を奨励する催しには、次代の錬成術師を生み将来の戦力を拡充するという目論見が透けて見える。 こんなくだらない催しに踊らされるなど誰も彼も馬鹿だと毒づいてから、彼女が自己嫌悪に陥る。 他ならぬ彼女自身が、そんな催しの主役として振舞わなくてはならないのだから。 とある男に参加を求められ断れなかった自分を呪いながら、彼女は軽くドレスの裾を直すのだった。
導守梢は多くを望まれて作り出された”出来損ない”だった。 勝手に寄せられた期待と失望に怒りを抱きながらも、彼女自身どこかで己を蔑む気持ちがあった。 他人を拒絶するような素振りは自分の弱さや不完全さを知られたくなかったから。 けれど彼女の周りに集まるのは、問答無用で心の中に上がり込んでくる人間ばかりで…… ふざけるなと憤りを口にしながらも、彼女はどれだけ深くに隠した弱さも暴いて受け入れてくれる彼女たちに、 そして彼に……僅かばかりの感謝を抱いていた。 だからこそ、茶番のような毎日も悪くはないと、彼女は思う。
望まれぬ破壊者として生まれた彼女にとって、誰かに触れることは恐ろしいことだった。 触れれば傷つけてしまう、だから拒絶する。 そうやって生きていこうと決めていたはずなのに、いつの間にか周りには自分を友人と呼ぶ者たちが集まっていた。 傷つけてしまう前に離れて欲しい、けれど一度手にした温もりを手放したくない。 相反する感情への答えを若き日の彼女は未だ持たず…… けれど、大人になった自分ならば何か答えを得られたのだろうかと考える。 その結果を聞くのが怖くて、彼女は未来の自分を避けるのだった。
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