※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
皆が美味しい食卓を囲んで笑える―――そんなささやかな幸 福を守りたいと願う舞歌にとって、人々の笑顔が溢れる縁 日は幸せの象徴であった。だからこそ、皆に美味しいもの を食べて、その笑顔の助けになりたい、そう思う彼女にと って、祭りというイベントでは料理の屋台を出店するのが 常だった。だが、今回は違う。いつもの動きやすい調理服 から伝統の浴衣に身を包み、大好きな人と一緒に回る祭り の夜に、舞歌はこれまでとは違った幸福を味わうことにな る。それは二度と失いたくないと思える、至福の味わいで あった―――
悠久都市出身の舞歌にとって、祭りというものは幼い頃か ら慣れ親しんだものだった。縁日には実家の定食屋が屋台 を出し、舞歌もそれを手伝う。例え祭りを見て回ることが できなくても、舞歌は満足だった。屋台に来てくれた人 が、自分たちの料理を食べて笑顔になってくれる。その光 景を見るだけで舞歌の胸は満ち足りたからこそ、舞歌はお 祭りが大好きだった。だけどこの夜―――舞歌はお祭りがも っと好きになれる。そんな確信を抱いて、浴衣を纏った舞 歌は待ち合わせの場所へと向かった。
味覚を失うという舞歌の浸食症状は日々、進行を続けてい る。それでも彼女が明るく笑えるのは、大切な人が傍にい るから。そして、味覚を失い料理が出来なくなった舞歌 を、その人がよしとしないから。屋台が並ぶ通りへと向か う前に、ひとけのない場所で、舞歌は念入りに“準備”をさ れる。大量のあたたかなエナジーを渡して、目の前の“彼” は「これで大丈夫」とばかりに微笑むのだ。胸の高鳴りを 感じながら、舞歌は口の中に残る彼の味を、幸せとともに 噛みしめていた。
鎮魂祭は祭りではあるが、決して楽しいだけのものではな い。屋台の並ぶ通りを抜けて少し歩いた川には、タナトス による犠牲者を悼む灯篭が浮かんでいた。大切な人の隣で 見つめた光景に、舞歌はさらなる決意を固める。誰もが温 かい食卓で、美味しいものを食べられる光景・・・・・・その未来 を勝ち取るために戦い続けると。例え味覚を完全に失って も、そのせいで料理が出来なくなっても大丈夫だと。舞歌 にとって心から大切だと思える人が、今も隣に寄り添い、 彼女の手を握ってくれているから。だから舞歌はこれから も迷うことなく幸福の障害を薙ぎ払っていく。
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