天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

終末戦後期において、ヘルメスと世界をおおよそ二分して
いた大勢力『賢人議会』を率いた最高議長。終末戦中期よ
り出現したエナジー運用、およびそれを利用した錬成術と
呼ばれる技術体系への深い造詣を有している。歴史の表舞
台に立ってからその容姿は変わらず、不老不死などとも噂
されているが、真偽は確かではない。他の追随を許さない
知識と隔絶した戦闘能力を有しているが、彼女が賢人議会
の最高議長を務めるのは決してそれが理由ではなく、彼女
の愚直なまでに人類を想う心が、多くの人を惹きつけたか
らに他ならない。

終末戦中期、突如としてエナジーという新しいエネルギー
の存在が確認された。それは、既存のどんなエネルギーと
も違う特性を有し、戦争の舞台に大きな革命をもたらし
た。その最たるものが錬成術と呼ばれる技術であり、それ
を扱う錬成術師と呼ばれる存在の台頭であった。一部の女
性のみがエナジーを生身で扱い、既知のあらゆる法則を超
えた超常的な力を発揮した。戦争は、エナジーと錬成術師
をどう上手く運用するかによって全てが左右されるように
なり、結果、その状況に適応したヘルメスと賢人議会が世
界を二分する形へと収束した。

賢人議会とヘルメスが同じ組織を源流にもつと知る者は終
末戦の時代においてもほとんどいなかった。はじまりは、
どこかの誰かの、些細な願いだった。争いばかりで、不幸
の溢れたこんな世界を変えたい――世界を救いたい。あま
りにも陳腐で、けれど真摯な願いは、多くの才を集めた。
けれど、それで全てが救えるほどに世界は優しくはなかっ
た。次第に"彼女たち"の道はすれ違う。ひとつは、世界を
救うために、世界から毒花を摘み取る剪定の道へ。ひとつ
は、人を信じ、未来を願い、希望を祈る、正義の道へ。

終末戦において、ヘルメスは独裁派というレッテルを貼ら
れていた。敵対勢力を容赦なく叩き伏せ、極端な善悪論で
人を裁き、恭順する者たちのみを導く様に、世界中が恐怖
した。一方で賢人議会は弱い立場の者たちを集め、敗者に
手を差し伸べ、正義と友誼のもとに戦力を拡大し続けてい
た。ヘルメスに従う者たちは賢人議会を現実を見ない夢想
家と誹り、賢人議会を信奉する者たちはヘルメスを巨悪と
呼んだ。しかし、終末戦から二百年以上の時が経ち、そん
な歴史や賢人議会という組織があったことを知る者は、も
う殆ど存在しない。