※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
元老院直属の戦闘部隊たる『四瑞』が筆頭代理、応竜の号 を持つ最高位の練成術師、穢戸鳴辰祁。本来ならば法を侵 し秩序を乱す者たちを粛清する存在として数多の畏怖を一 身に集める彼女は、その実、誰よりも人を愛しているし、 信じている。善も悪も、貧富や格差も彼女の前では些事。 人は人であるが故に素晴らしく、その価値は千差万別、比 べようとすることこそおかしい。心の底からそう言い放っ て見せる彼女だからこそ、『その日』、『その役割』を請 け負わずに入られなかった。
彼女ほど誠実に人を愛し、彼女ほど深くこの世界を愛する ことのできる者はいない。愛を比べることを無為と彼女自 身が笑おうとも、彼女以外の誰もがそれを認める。彼女の 行為は全てが愛に満ちている。幼子に手を差し伸べるその 手も、罪人に絶望の一撃を下すその手も、信頼が、敬慕 が、渇仰が、賞嘆が、讃称が宿っている。その者の放つ輝 きが無垢で透き通ったものであれ、混濁し黒く深まったも のであれ、あるいはそれ以外のどのような色であっても、 それこそが世界で唯一の輝きであり、彼女の魂を魅了す る。だから彼女の愛は、永遠に尽きない。
応竜はこの空を見守り続けてきた。時に祝福を、時に破滅 をもたらしながら、様々なものをその瞳に移してきた。破 滅願望の行き着いた先にある闘争。運命から逃れるべく空 へと人々が昇った日。未来を求めるがゆえに自爆した挑戦 者。異なる理が在る世界の終焉。あらゆる過去を、彼女は 鮮明に覚えている。それらは全て、彼女の魂を震わせる愛 の物語であったのだから。故に、人は彼女を狂人と呼ぶ。 あまりにも大きな犠牲の上に成り立っている現在を『愛』 という言葉の中におさめてしまう――おさめてしまえる彼 女を、真に理解できる者などいない。
新鋭たちを想い、彼女はたまらず笑う。これまで、多くの 輝きが、素晴らしき人の煌きが、この魂を震わせてくれ た。そしてきっと、ここから未来に光を灯す若人たちは、 より強い輝きで己が魂を揺さぶってくれるのだろうと確信 しているから。だからこそ、彼女は笑い、ありったけの喝 采と声援を送るのだ。どうかお前たちの内に眠る可能性と いう名の輝きでこの眼を焼いてくれ、私の願いはたったそ れだけのささやかなものなのだ――と。けれど彼女は自覚 していない。彼女にとってのささやかな願いとは、万人に とって身を擦り潰すような重荷であると。
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