※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
ストーリークエスト「為すべくして落果したる切願」の報酬ユニット
※ネタバレ注意
錬成術師登録名『サイライジ・ノゾミ』。三十年前に都市 間戦争によって都市機能の七割が停止し廃棄された都市の ひとつで生まれ育った少女。彼女の良心は元々、とある研 究機関に所属していたが、その機関が裏で行っていた違法 研究を知ったことでそれを告発した。それにより一部の人 間から敵視され、命を狙われる立場になったことで普通の 都市では生活できなくなってしまった。廃棄都市で一目を 避けて暮らす生活は多くのものが不足していたが、けれど 彼女は両親がいるというだけで十分幸せを感じていた。
錬成術師の浸食症状には、おおまかな区分がいくつか存在 する。その中でも最も優秀であり、最も残酷であるとされ るのが代償型といわれている。この浸食症状は通常はほぼ 無症状であり、継続戦闘能力に優れている。ただし、それ はひとつの条件下で一転する。錬成術師がひとつ定めた目 標を達成した瞬間、その代償としてそれまでにため込んだ 浸食が一息に押し寄せ、苦痛が魂を砕き割る。希見もま た、代償型の浸食症状を抱えており――そして既に、願い を果たしている。
希見の両親は、優しく、誠実だった。清廉であったが故 に、世界の暗闇を見過ごすことができず、それをなんとか 拭いさろうとして、逆に飲み込まれ、押しつぶされた。希 見がまだ幼かった頃、あらゆる地位を剥奪され行く当てを なくした両親は彼女を連れてとある廃棄都市に身を潜め た。生活は苦しく、貧しさは骨身にも染みだが、それでも 両親の愛情で心は温かかった。だが、そんな日々は唐突に 終わりを告げた。ある日、彼女が廃材集めから戻ると、両 親はいくつもの肉塊へと姿を変えていた。
両親を殺した者たちを両親と同じ姿にする。絶望の決意は 彼女に大きな力を与えた。そして彼女が目的を果たした瞬 間に、代償を求めるように浸食症状が彼女に襲いかかっ た。血は濁り、肺が腐り、心臓は鼓動の度に針を刺すよう な痛みを訴え、骨は少し力をいれただけで割れるし、水を 嚥下しただけで咽喉が焼ける。そして再生する。そんな身 体で百日間を過ごし息絶えること――それが希見の浸食症 状。自決した方がずっと楽でも、彼女はそれを選ばない。 この命は両親がくれた宝物なのだから、自分が傷つけるわ けにはいかない、と。
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