※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
ピクニック――とはいえ、今回のかなの目的はひとつ。み んなに笑顔にすること。そのために動画配信もできればな ←みんな「に」(原文ママ) おさら良し。ピクニックは初めてで、どんなことをすれば いいのかわからない。けれど、きっとみんなが笑えるな ら、楽しいものになるのだろう。しかし天真爛漫な彼女 が、その明るさの下で考えていることを今はまだ誰も知ら ない。誰よりも寂しがり屋の彼女が、なぜ人々の笑顔を望 んだのかは。
小さな頃、迷子になると、大人たちはいつも同情するよう な目を自分を向けていた。連絡を入れたところで、母親に ←自分「を」(原文ママ) は繋がらず、迎えに来る者もいないからだ。その内、親友 のきょうこが母親に頼まれたと、ない事実を口にして迎え にきてくれるのが常だった。彼女はいつも泣きそうになる 自分の手を笑顔で握ってくれていた。だから、自分は絶対 にこの手を離してはいけないと思った。この微笑みを憶え ていようと思った。それは、かなが欲しいと望んだものの 形にとても似ていたから。
例えばもし幼き頃、彼女を掬い上げてくれる幼馴染の手が なかったら。もし彼女を必要とする男の手が伸ばされるこ とがなかったら。かなは今も、愛情というものが、いった いどんな形をしているのか、理解できなかっただろう。も しくは、とても歪な形としてとらえていたのだろう。けれ ど、彼女を愛してくれた存在のおかげで、かなは与えられ たものを真っ直ぐに受け止められる。だからかなは、母の 愛に飢えながらも、誰かの光となることを選べる。自分が 生きることで誰かを笑顔にできるならと……。
初めてのピクニック――その経験は、かなの中で掛け替え のない思い出となるだろう。誰かに助けの手を伸ばし、そ して誰かに差し伸べられて。たとえ浸食が進行し、人に触 れられなくなっても、支え愛してくれる人さえいれば、か なは孤独になりはしない。愛されるためには愛することが 大切なのだと、笑顔を通じて知れたのだから。だから、い つか自分を見ようとしなかった母が振り向いてくれる日が 来たならば――これまでの寂しさは忘れ、笑顔ですべてを 受け入れられることが出来るだろう。
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