※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
チャロは長い間、暗い静寂都市の対人兵器として死蔵され てきた。死を招く忌み子として彼女は日の光が当たらず、 命の気配のない暗室に隔離され続けたため、その肌は異様 に白く、病的にすら見える。そんな彼女にとって、休日の 早起きや遠出というのは初めての経験だった。そして、い つもは思い浮かべるだけで幸せな一人の男性の姿を想っ て、眠れなくなることも……チャロにとっては初めてのこ とばかりだった。過去に侵食症状によって聴力を喪失した が、錬成術の補助により日常生活には問題のないレベルま では機能している。
ピクニックの最中、チャロはフードを目深に被って、地面 ばかりを眺めていた。寒くて暗い場所に居た彼女は、まだ 日の光の下を歩くことに慣れていない。だから、不安を拭 うように、隣にあったあたかい手に指先を絡ませた。する と、今度は早くなった胸の鼓動が、彼女を不安にさせる。 チャロはどちらの不安も好きだと思った。それが正常な人 の営みだと、大好きな人に教えてもらったから。『彼』は チャロの不安を知らず、綺麗な景色を見つけると嬉しそう な声で語り掛けて来た。その一言が、ようやく彼女の顔を 上げさせる。
異世界でのピクニックにて、チャロは善と悪について考え ていた。彼女にとっての善とは、あるがままに生き、無益 な殺生を行わず、ただ在ること。そして悪とは、輪廻を壊 す存在である。タナトスは悪だと、チャロは思った。殺人 犯は悪だと、チャロは思った。この世界は悪だと、■■■ ■■■■は思った。故に、彼女は狂った死神の言葉に耳を 傾け続けている。そして、その眼でしっかりと監視してい るのだ。目の前の存在が、善なのか……それとも、悪なの か――。
『死の安寧』と崇める教団に育てられたチャロは、延命措 置や不死を求める行為を極度に嫌っている。反面、初めて 温かな好意を抱いた相手には、輝かしい生を一秒でも長く 謳歌してほしいとも思っていた。しかし、チャロの持つ力 はどちらの想いも無視して無慈悲に振るわれる。異形と化 したチャロはもはや正常な輪廻を取り戻すことにしか興味 がなく、その瞳は死を破壊した非常識な生命の『帳尻合わ せ』をする場所を探し続けている。彼女はいつか、多くの 人々を絶滅させるだろう。世界の存在する■■■に死の安 寧が訪れない限り……。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示