※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
22号医療局『特殊監視病棟』の収容区域ロビーには、特 異錬成術師が定期的に訪れる喫茶店が存在している。ブリ ジットは月に数回、患者向けの薄いコーヒーをわざわざ飲 みに来る男の目の前に座り、ちょっとだけ苦手なコーヒー を一緒に飲むのが大好きだった。自分の内側からあふれ出 るエナジーの声は『大好き』を連呼し続けて、英雄との出 会いによって少しだけ伸びた余命を謳歌している。そんな 彼女にとって、乙女の決戦ともいえるバレンタインデイは 重要なイベントであり、参加できる幸せを噛み締めなが ら、準備を進めていた。
特異錬成術師と出会う前、ブリジットの余命は2年と診断 されていた。彼女は『死んでしまう前に何をしよう』とい う思考で生きていた為、体質改善により余命宣告が伸びた 後の人生に生き甲斐が見つからなかった。現在は白い病室 の中、ネットワークの先にいる友人と音声チャットをする 時間を待ち望み、たまに訪れる一時退院の許可に心を躍ら せ、自分を助けてくれた男の子に恋をする時間を楽しんで いる。友情と恋に追われる今が彼女の夢見た日常であり、 守りたいと願うものだった。
バレンタイン前日。ブリジットはネットワーク通信販売で 注文した衣装を、病室の鏡の前で合わせていた。彼女は白 い病室から眺めるモニターでした『一般的な女性』を知ら ず、番組放送に起用される美少女を『通常』と思い込んで いるため、鏡の中に移る自分に自信を持てず、思い悩んで いた。それでも、恋がくれる勇気を胸に一歩踏み出し、彼 女にとっての王子様のもとへ向かう――その後、彼女は可 愛らしく真っ赤になるまで褒めちぎられて、大切な思いを 込めたチョコレートをしっかりと受け取ってもらったのだ った。
特異錬成術師との接触により、ブリジットは特異受容体が 持つ『エナジーの性質の変換と操作』が、ある程度の制御 をもって実行できるようになっていた。奇跡であると同時 に悪夢とも呼べるエナジーの操作は、人類にとって無視で きない利便性を示し、経過観察中の彼女の元には、緊急医 療局での救命対応、技術研究局のテスター、インフラ工事 時の緊急回線管理など、彼女が持つ恩恵を求める勧誘書類 が届いている。特殊監視病棟に閉じ込められた少女は、絶 望の先に用意された無数の未来を抱き締め、ひとつずつ、 幸せな明日に続く道を吟味している。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示