※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
二百年前に次元の彼方、紅き冥界へと失われた始まりの空 中都市ファースト・アークの民は血色の空の下懸命に戦い 続けてきた。紅天七剣と呼ばれた戦士の一人として冥界最 後の戦いに身を投じ、そして恋焦がれた青空へとたどり着 いたシャリテは、もはや失われた悲しき故郷を想い、切な さと苦しさに胸をおさえる。守るべきものを守れず救われ てしまった罪悪感、だからこそ犠牲にしたすべての分まで 生きなければならないという義務感。それは、後悔ではな い。真摯さこそが、彼女の心を少しだけ重くしていた。
紅天七剣の一人としてシャリテは戦い、未来を掴み取っ た。けれど彼女は決して忘れない。今この瞬間が、これま で命を捧げ戦ってきた歴代戦士たち、そして懸命に生きた 紅天の民に支えられ、存在しているのだと。目覚める度 に、眠りに落ちる前に、日々を過ごすふとした瞬間に、彼 女は感謝と魂の安寧を蒼穹へと祈る。悲しい過去と未来へ の責務は、その小さな肩で背負うにはあまりにも大きくて 重い。けれど、そのことにシャリテは誇りを感じている。 自分の背負うものは決して軽々しいものではなく、かけが えのないものなのだと。
紅天の冥界で、シャリテはずっと戦いながら生きてきた。 それは、敵を倒す力を持つ戦士としてという意味ではな い。戦士になる前から、シャリテにとって、紅天の民にと って、生きることそれ自体がひとつの戦いだった。だから こそ、青い空が広がる世界で過ごす日々は、彼女にとって 未知で溢れていた。豊かな資源、食事に困ることのない安 心感、人の笑顔は明日への希望を宿していた。こんな風に 生きられたら――そんな夢を全てかなえたかのような世界 に、シャリテはいまだどこか馴染めずにいた。
人ならざる力を振るうが故に短命を宿命づけられていた戦 士の一人として、シャリテは覚悟と決意をもって戦ってき た。そんな宿命から解放されたシャリテに、ある人は、今 までの悲しみの分だけ幸せになってほしいと言う。けれ ど、やはり彼女はその言葉を受け入れられない。なぜな ら、この世界にもまた、人を苦しめる不幸が存在すると知 ってしまったから。なぜなら、彼女は己が意思を決して曲 げない傲慢の戦士だから。行く道の過酷さを承知の上で、 それで誰かを悲しませてしまうと知りながら、シャリテ・ スペルヴィアは戦う。
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