※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
アルケミーで毎年開かれる鎮魂祭……その人ごみの中を、 ネチェルは歩いていた。『死者を弔う』という行為に意味 を見出せない彼女にとって、この場所はただ珍しいものが 食べられるという以上の価値を持たず、ただ気になったも のを食べて帰るだけ――"そのはず"だった。しかし、彼女 が慕う『英雄』に祭りへの誘いを受けた時、ネチェルの中 でこの行事に対する価値は少しだけ大きくなる。空中都市 というネチェルにとっての異世界に伝わる伝統的な衣装で 着飾ったのは、"彼"に見てもらいたいという、彼女の純な る願いの現れに他ならなかった。
ネチェルは虚構都市の小さな集落で生まれ育った。中心部 から外れたその集落は人口も少なく、腐毒たちこめる森に ほど近かったため、タナトスによる技術提供の恩恵を受け ることはなかったが、それゆえにタナトスによる強制的な 支配もまた、受けることはなかった。そんな集落では生を 司る神を祀る祭事が毎年行われており、それは神が世界を 捨てたと囁かれるようになっても続いていた。ネチェルは おいしいものが食べられるその日をとても気に入っていた が、ある年のお祭りの日、世界を捨てた神が、ネチェルの 前に現れることになる。
生を司る神ウェシルの使徒になってからも、ネチェルに変 化は現れなかった。寝て、起きて、遊んで……時々、任せ られた仕事をする。そんな気ままな生活が終わりを告げた のは、虚構の都市に"英雄"が現れた時だった。楽しそうだ から――ただそれだけの理由で、彼女は異世界への移住願 を提出し、アルケミーへと渡った。そしてその時、自らの 変化に気づくこととなる。罪の匂いを感じるようになって いたネチェルは、本能的にそれを嫌がるようになってい た。その変化は、純粋であるが故にウェシルの欠片への適 応力が高すぎたことによる弊害であった。
ネチェルの中にいる"罪喰らい"はウェシルの欠片を与えら れたことにより生まれた、ネチェルの別人格とも言える存 在であった。本来はあり得ない事態であったが、彼女の純 心は神の想像を超えていた。そしてネチェルは、ウェシル の欠片によって生じた"罪喰らい"もまた自身だと定義し た。その結果、ネチェルと罪喰らいの意識は合一し、ネチ ェルは自らの意志で罪を裁く者として再誕する。今はまだ 彼女の愛する“英雄”の傍で気ままな日々を過ごしている が、罪を憎み、罪によって穢れた魂を貪るその牙が、■■ ■へと食らい付く日は、そう遠くはない――
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