※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
_ _ 地方都市に出現したタナトスに対処する『対タナトス派遣 部隊』の中隊長である一紗は、人のいなくなった室内で深 いため息をついていた。目の前にあるのは、部下から提出 された退職届。それが提出された理由は、結婚と妊娠。ま たひとり、年下の部下が寿退職を果たすことに、二十代半 ばを迎えた一紗は焦りを覚えてしまっていた。そんな時、 ポケットの中の端末が着信を知らせる。また実家から縁談 の話だろうと思いながら画面を見た一紗の胸が、大きく跳 ねた。そこに記されていたのは、特異錬成術師の名前と、 彼からのデートの誘いだったから。
_ _ 特異錬成術師からのメールを受けた一紗にとって、酒の席 を共にした男性からの誘いははじめてのものであり、よう やく自分にも春の訪れがやってきたのではないかと、淡い 願望を抱くこととなる。そして、親しい部下に、特別なデ ートについてや、下着まで含めた服装のコーディネートを 依頼し、万全の状態でその日を迎えるために全力を尽くし た。その結果、前日まで十二連勤を果たすこととなった が、その程度、一紗にとってはあまりに軽い代償でしかな かった。なお、服を見立てたお礼として部下を居酒屋に誘 ったのだが、はっきりと断られている。
_ _ 対タナトス派遣部隊は、戦技錬成術師の中でも一定の実力 を認められた者が籍を置く遊撃部隊である。そこで中隊長 を務める一紗は、戦闘能力のみならず、浸食に対する耐性 が一般的な錬成術師より高く、だからこそ長きに渡って前 線での活躍を果たすことが可能であった。しかし一方で、 それは自らよりも年少の部下たちが様々な理由によ部隊を ←(原文ママ) 退く姿を見送り続けてきたことと同義でもある。そのひと つひとつの別れのたびに、一紗はアルコールの入ったグラ スを静かに傾けることが多くなっていった。
_ _ 多くの同僚たちを見送りながら、一紗はタナトスの脅威を 振り払うために戦い続けた。その結果高い浸食耐性を持ち ながらも、彼女の症状は次第に悪化していった。眠りのな かで見たはずの悪夢は、まぶたの裏に焼き付き、突発的な 幻覚となって眼前に現れる。それでもなお、一紗は前線を 退くことを選ぶことはなかった。幻覚の中で見せられる、 守るべき存在である人々がタナトスの凶爪に散っていく光 景を現実のものとしないために。硬い決意を貫き、さらに 婚期を逃すことを、一紗はもう恐れない。自分を幸せにし てくれる男性ならば、既に見つけているから。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照 画像を非表示