※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるようなので参考程度に留めておいて下さい(要検証) ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
アルケミーで開催されるお祭りに、彼女は珍しく興味を示した。 力強い太鼓の音が彼女の身体の奥まで響き、揺さぶる。 慣習の熱気が冷めた肌に熱を分け与える。 彼女は本当に久しぶりに、他人への興味を芽生えさせる。 笑顔とはなんなのか、心とは何なのか。 それを教えてくれると約束した誰かを、彼女は浴衣姿で待ち続けている。
祭りの会場を襲撃する敵に対し、セレーネは初めて『守りたい』という気持ちを抱いた。 『グリモア』を扱えることだけが唯一の価値だと信じていた彼女にとって、それは奇跡に近い感情の変化だった。 しかし、だからこそセレーネは己の心に動揺を感知する。 彼女は生まれて初めて、大切な何かを代価に捧げるアルケミストの能力を行使する事に『躊躇』を感じた。 それすらも、彼女には奇跡のように感じられた。
会場に襲来した外敵を打つ為、グリモアを射的屋のライフルと錬成した武装を手にする。 セレーネから捧げられた生命力を圧縮して撃ち出す『グリモア・フュージ』は、見る者に虚無感を抱かせるほどの破壊力を一点に集中し、 周囲への被害を最小限に抑えることに成功した。しかし、その引き金を引く度に、彼女の得た新たな感情・・・・・・『楽しい』という気持ちは磨耗していく。
楽しいことがあった気がした。しかし、そんな時間は終わりを告げる。 セレーネが初めて抱いた温かい気持ちは『グリモア』への供物となり、敵を倒す力と成って対象を打ち貫く。 魔弾はセレーネから奪った感動の大きさに比例して、暗黒のエナジーを色濃くする。 もはや、セレーネの中には教えてもらったばかりの『楽しさ』は微塵も存在しない。 残ったのはひとかけらの虚しさだけだが、次にトリガーを引く時、その気持ちさえも消えていく。
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