天穹ノ彼方の錬星郷「ソラカナ」攻略まとめ Wiki

元老院第六席の次期当主として、全都市の航空網を管理する空之家の若き才媛。
そう称される光莉のもとには、多くの有権者からコネクションを得ることを目的とした会合への招待や会食の誘いが日常的に舞い込んでくる。
しかし、彼女と実際に対面することが出来た権力者はそう多くはない。
人と会う時間を設けるくらいならば仕事を片付けたい、そう口にして憚らない光莉は、誰にも文句を挟ませないだけの実績を積んできている。
なお、過去にある会合の場に出向いた際に迷子と勘違いされたという噂が実しやか囁かれている。

気象の制御が可能な空中都市において、基本的に四季の再現は余計な手間でしかない。
しかし、元老院が直接管理するアルケミーにおいては、旧時代の極東の暦に合わせた四季の巡りが再現されている。
その理由は元老院の血統の多くが四季に恵まれた国に生まれたからだと言われているが、公式に理由が発表されたことはない。
なお、冬の間に雪が降る日は交通網に支障が出る為、調整を行う必要があり、前日から空之家の屋敷の灯りが消えることはない
それ以外の日もほぼ消える事はない。

空之家は空中都市の航空網の管理を委ねられているが、当主が実務に関わることはほとんどなく、実質的な管理者は光莉のみとなっている。
本来であれば一見して異常な状態だが、それを表立って責められる者は多くない。
空の歴史が始まって二百年、空中都市建造など準備期間などを含めれば、それよりもさらに前から、
ヘルメス――ひいては元老院という組織は世界の管理者として、絶対的な存在として、その威光を放ってきた。
その名を継ぐ者に真っ向から言葉を投げかけられる人間など、そうはいない。

光莉の父は世間では放蕩者と称され行方知れずとなっており、多くの者は光莉が父親に対し嫌気を覚え、親子の繋がりを切っていると思い込んでいる。
しかし、光莉の自室に母と父、そして彼女自身が揃った家族写真が飾られていることは、空之家の屋敷で働く人間の間では公然の秘密となっている。
また、毎月初めに送り主不明の荷物が空之の屋敷に届けられる際、その送り主が誰か詮索することも禁じられているが、
今月も送られてきたコートを大切そうに着込む光莉の姿から、屋敷の者の多くが事実に思い至っている。