※LBゲージの数値についてはFAQをご覧ください。
※同じタイプでも多少の誤差があるので参考程度に留めておいて下さい。 ※Lv1の数値は全タイプ共通です。 ※ステータス値を記載、コメントしてくださる方はステータス上昇系のマテリアを外した値を記載するようお願いします。
※ネタバレ注意
錬■術師『鳳凰』。 約二百年前、終末戦と呼ばれた世界規模の戦争の最中、彼女は小さな街で、 小さな医院を営む両親の娘として生まれた。 将来は自分も医者になり、両親のように多くを救いたいと夢を語る彼女は、多くの笑顔に囲まれて過ごした。 そんな彼女が、ある日、両親をねぎらう為に花を贈ろうと街はずれの花園へと足を延ばした。 過酷な時代の中で、それでも彼女にとっての『世界』は平和そのものだった。 花園から花束を抱え早足で帰った彼女の瞳が、炎に包まれ崩れ落ちていく故郷を目の当たりにする、その瞬間までは。
彼女は両親を誇っていた。 誰かが誰かを救う、そんな当然のことが行われない残酷な時代に生きながらも両親は医師として人々を救っていた。 利益でも名誉でもない、ただ人の笑顔を求めて。 そんな行いは人々の荒んだ心にまで広がり、彼女たち住む町は時代を拒むように道徳と秩序を取り戻していった。 平和は確かにそこに実現していた。 けれど時代は、迎合しない者達を認めなかった。 破滅を望む世界は平和を焼き払い、彼女からすべてを奪い去った。 それでも彼女は、常に立ち向かい続けた両親を想い、絶望に挫けはしなかった。 ――その時は、まだ。
世界が平和を奪うのならば、世界を変えるしかない。 大切なものを全て奪い去った大火を前に花摘みの少女は手に抱えた花を捨て、舞い上がる火の粉を握りしめた。 力を求めた。絶望を、災いを焼き払い、明日に火を灯す力を……その渇望は悪魔を呼び寄せる。 彼女は悪魔に与えられたすべてを焼き払う力をもって世界の歪みを浄化する。 人を、建物を、街を、不幸をもたらすものを焼き続ける。 そんな中、ある違法研究を行う施設で一輪の花を抱えた少女を見つける。 彼女は――強力なウイルス兵器を体内に抱えた少女を灰へ変えた。
気づけば彼女の歩んできた道は、そしてこれから行く道は、幸せの芽生えぬ灰に覆われていた。 魂が焼けるように痛む。焼いて、焼いて、焼き続けて彼女は思い知ってしまった。 世界のすべてが壊れている。歪んでいないものなど、どこにも存在しない いつかの日に、炎を掴むべく手放した花が最後の幸福だったのだと思い知り、彼女は泣く――鳴く――啼く。 こんな世界、いっそ全て灰にしてしまった方がまだマシだと、世界を焼くまで決して朽ちない不死鳥は、 不吉な産声で世界を震わせた。
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